副業で始められるフランチャイズビジネス

こちらの記事では、副業としてフランチャイズビジネスをはじめたいと考えている場合に知っておきたいポイントをまとめています。副業でフランチャイズを始めるメリットやデメリット、フランチャイズを選ぶ際のポイントなどを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

フランチャイズ副業とは？サラリーマンに最適な理由

フランチャイズ副業とは、本業を続けながらフランチャイズ本部と加盟店契約を結んで事業を行うことです。以前は脱サラや独立をして本業として行うことが多かったフランチャイズですが、副業としてフランチャイズを始めることが可能です。サラリーマンでも副業をする人が増えており、安定収入がありながら副業を始めることができます。

本業以外の副収入がある

副業のメリットは、本業以外からも収入を得られることです。国も副業を推奨しており、働き方改革などで時間ができたことも手伝って最近ではサラリーマンでも副業をする人が増えています。

フランチャイズはサポート体制が充実しており、始めやすいシステムが構築されています。本業を持ちながら副業を始めるには、フランチャイズが最適といえる理由のひとつです。

本業以外のスキルが身に付く

何か副業をしたいと思っても、自分にできることを探したら意外に何もなかったということがあります。フランチャイズであれば、本部が持つノウハウやブランド力を活かした開業が可能です。

また開業までのサポートや、開業後の経営ノウハウも確立されているため、サポートを受けながら本業以外のスキルが身に付きます。

定年後の収入が確保できる

サラリーマンである限り、いつか定年はやってきます。安定した収入があるうちにフランチャイズ開業をして軌道にのせておけば、定年退職した後も収入が途絶えることなく、仕事がないという不安もなくなります。

サラリーマンのうちは副業として、退職したら本業としてスムーズな移行ができるのもメリットでしょう。

フランチャイズ副業の注意点

初期費用やロイヤリティの負担

フランチャイズへ加盟するには、基本的に加盟金やロイヤリティの支払いが発生します。本部のノウハウやブランド力を提供してもらう対価と考えると良いでしょう。

加盟金はフランチャイズによってさまざまです。またロイヤリティも毎月の売上や粗利益から一定の割合で支払う場合や、売上に関わらず毎月定額を支払うなど、フランチャイズによって異なります。
加盟する前に、初期費用やロイヤリティがどのようになっているか、よく確認しましょう。

本業とのバランスを考える

副業を始めるとダブルワークとなり、本来自由だった時間を副業に当てることになります。フランチャイズの場合、週末だけの営業や他の人に経営を任せるスタイルもあるため、本業と両立しやすいのはメリットでしょう。

しかしながら、副業として空いた時間で経営したり、人を雇用すると思うように収入が伸びず、軌道に乗るまでに時間がかかることも。 本業とのバランスをとりながら、両立できる最適な方法を考えましょう。

契約期間が設けられている

フランチャイズに加盟する場合には契約期間が設けられています。そのため、例えば経営がなかなかうまくいかず廃業しようと考えた場合、それが契約期間の途中だった場合には違約金が発生してしまいます。以上から、フランチャイズ契約を行う場合には契約期間を確認することが大切です。

フランチャイズを始める前に知っておきたいこと

無理なく続けられるものを選ぶ

副業でフランチャイズを始める場合には、無理なく続けられるものを選ぶことが大切です。事業を成功に導くには、最低限の時間・労力を割く必要があります。もし、あまり時間を割けない場合には、投資をするのみで運営は本部が行う形式のものを選ぶのも選択肢のひとつです。

経営が軌道に乗って安定するまでは本業を辞めない

副業としてフランチャイズをはじめ、いずれはそちらを本業にしたいと考える方もいるでしょう。その場合、経営が軌道に乗るまでは本業を辞めないのもポイントのひとつです。フランチャイズはロイヤリティなどの支払いが毎月発生するため、収益がもし落ちてしまった場合には本業の収入で補填する必要が出てくることがあるでしょう。これができないと、借金や破産をしてしまう可能性もゼロではありません。

以上の点から、副業が安定して軌道に乗ったといえる状態になるまでは、本業を辞めるのはおすすめできません。

スモールスタートを心がける

リスク軽減のため、特に初めてフランチャイズ経営を行う場合にはスモールスタートを心がけるのがおすすめです。内容にかかわらず、新しいことを始める場合には失敗した場合のリスクについても考えておくべきです。フランチャイズの場合には加盟金・ロイヤリティなどの初期費用が必要であるため、金銭面におけるリスクが高くなる可能性もあります。以上から、初期投資を抑えられるものを選ぶなどリスクを最小限に抑えた形でスタートをするように心がけましょう。

副業におすすめなフランチャイズ

実務型

実務型のフランチャイズとは、フランチャイズ加盟店のオーナー自身が日常の業務運営に直接関与する形態です。革製品や家電、自動車などのリペア、掃除、人工芝の施工などが該当します。自分が持っているスキルを活かしてスタートすることもできますし、初めての業界でも研修が充実しているため始めやすい点がポイントです。

長時間の労働が必要となるため、オーナー自身の体力や精神的な負担を十分に考慮する必要があります。

人工芝施工

人工芝を設置やメンテナンスを行うサービスです。家庭の庭や商業施設のグリーンスペース設置などに携わる仕事です。例えば、「庭のお手入れが大変なので人工芝に切り替えたい」などの要望にも対応します。

小規模店舗運営（カフェ、スムージーショップなど）

その名の通り小規模な店舗を自身で運営し、日常業務や顧客対応を行います。例えばカフェやスムージーショップなどが考えられますが、店舗が広くないことから多くのスタッフを雇う必要がない、店舗維持費が抑えられるなどのメリットがあります。

デリバリーサービス

注文を受けた商品やサービスを自宅など顧客のもとに届けるサービスを運営します。デリバリーサービスの場合、さまざまなジャンルがありますが、食品や飲み物などの配達があげられます。こちらのサービスでは、配達や管理を自分自身で行います。

フィットネス・トレーナー

フィットネスジムの運営や個人向けのトレーニング指導を行います。フィットネスジムを運営するにあたっては、総合ジムやパーソナルジム、集団型ジム、特定の客層に特化したジム、24時間営業ジムなど、さまざまなタイプがあります。

リペア（修理サービス）

商品の修理やメンテナンスを行いますが、例えば顧客が大切にしていたバッグや電化製品、車など多彩なジャンルがあり、これまで自分が積み重ねてきた技術を活かせます。また、本部からノウハウをレクチャーしてもらうことで、未経験でも対応が可能なジャンルもあります。

投資型フランチャイズ

投資型フランチャイズは、オーナーが資金提供者として関与し、日常の業務運営はスタッフに任せる形態です。オーナーは主に資本を提供し、店舗の立ち上げや維持に必要な資金を投入します。スタッフが不要なコインランドリーや駐車場もこれにあたります。

投資に対する収益が期待通りに得られないリスクがあるためリスク管理と投資判断が重要であったり、投資費用の回収も他の業種と比較した場合に長期間を見る必要がありますが、長期的な目で見た場合には安定収入につながるケースも多いため、サラリーマンなどに人気があるタイプです。

自動販売機ビジネス

自動販売機を設置する場所を選び、運営を行います。この場合には、商品の補充やメンテナンスなどが主な業務となります。現在は飲料のほか飲食物などさまざまなものを販売することが可能。デッドスペースなどを有効に活用したい場合におすすめです。

コインランドリー

コインランドリーは無人での運営となります。そのため、設備投資を行った後は清掃やメンテナンスが主な業務となります。コインランドリーは共働き世帯の増加や大量の洗濯物を一気に洗いたい、布団などを洗いたいなどのニーズにより、需要が高いジャンルといえます。

駐車場経営

空き地や使用していないスペースがある場合には、そこを利用して駐車場として運営を行う方法もあります。この場合は、システム管理や定期的な駐車場の点検などが主な業務となります。中にはフランチャイズ本部にて設備費用を負担するケースもあり、初期費用をかけずに開業できる場合もあります。

アドバイザー型

その名の通り、何かに対するアドバイスやソリューションの提供を行うタイプです。例えば結婚相談所やビジネスコンサルなどが挙げられますが、特別な設備など不要である点が特徴。例えばPCとインターネット環境があれば開業可能です。

ただし、事業として成り立たせるには深い知見が必要となります。

ビジネスコンサルティング

ビジネスコンサルティングは、企業や個人事業主を対象として、経営やマーケティングなどに関するアドバイスの提供を行います。顧客の要望に合わせ、業務や経営に関して分析を行い、改善点など提案も行います。

教育・トレーニング

語学やビジネススキル、ITスキルなど、自分が持っている知識やスキルを活かせます。インターネットを利用したオンライン教育やトレーニングなどの提供を行います。

不動産投資アドバイザー

不動産投資に関するアドバイスを提供することによって投資家のサポートを行います。これから不動産投資を始めたいと考えている人などに対して、アパートやマンション経営等のコンサルティングサービスなどを提供します。

保険・金融アドバイザー

さまざまな保険や金融商品に関するアドバイスを提供し、顧客の目的やニーズに合った商品の提案を行います。顧客が現在加入している保険商品に関する相談に乗ったり、資産形成を行うためのアドバイスを提供したりします。

副業のフランチャイズで「経営のみ」状態は可能？

フランチャイズ経営は、自分で実務に携わるイメージが強いかもしれません。しかし「経営のみ」で運営をすべて本部に任せられるフランチャイズの方法もあります。どのようなフランチャイズなのか紹介します。

フロー型ビジネスの場合

フロー型ビジネスとは、売り切り型のビジネスとも呼ばれます。ユーザーがその都度必要な商品やサービスを購入できるタイプのビジネスで、販売した分が売上・収益となります。
幅広いニーズに対応しやすいため、商品やサービスがヒットすれば短期間で大きな利益を得ることも可能。またリピート率を上げることでも大きな利益に繋げることができます。

ただし商品やサービスの品質を高い水準に保つために、「経営のみ」の状態にするにはスタッフの質の高さが求められます。 フロー型ビジネスの例には、以下のようなものがあります。

• コンビニエンスストアなどの小売業
• 飲食店
• 美容院　など

ストック型ビジネスの場合

ストック型ビジネスとは、仕組みやインフラを作り、定額や従量課金でサービスや商品を提供するビジネスモデルです。1度契約されれば継続的に収益が入るため、売り切り型のフロー型ビジネスとは根本から違うといえます。 継続的に収益が入るメリットはありますが、顧客がつくまで収益が見込めず軌道に乗るまで時間がかかる場合があります。提供する商品やサービスに相当の魅力があり、顧客が一定数つけば安定した経営が見込めるでしょう。 ストック型ビジネスの代表例には、以下のようなものがあります。

• 塾やクラブ
• 会員制スポーツジム
• レンタル業　など

「経営のみ」になった後にすべきこと

経営のみになっても、フランチャイズオーナーとしての責任や役割はあります。常に商品やサービスの質に注力し、高い品質を維持できるよう勤めましょう。

またオーナーが不在でもビジネスが成り立つには、人材の雇用・育成が不可欠です。ビジネス上起こったことはすべてオーナーの責任となりますので、優秀な人材に気持ち良く働いてもらうこともオーナーとしての責務でしょう。

まとめ

こちらの記事では、副業としてフランチャイズを選ぶ場合に知っておきたい点をまとめました。本部が持つノウハウやブランド力を利用できるためスタートしやすいなどさまざまなメリットが得られる反面、もちろんデメリットもあります。フランチャイズを検討する場合には、リスクまでしっかりと検討した上で、自分に合ったものを選択するようにしましょう。